加工応援カタログVOL6
135/144

133「加熱方法による軟化の状態」●高温で急速に加熱した場合 熱の伝導速度をはるかに超えて樹脂板の表面を加熱すると表面のみが軟化し、 板の内部では芯や腰が残った不均一軟化の状態になる。 板厚5mm以上の樹脂板を片面加熱した場合、反対側面の軟化不足 が顕著に成り、反りや歪みの原因となる。 (特にポリカの場合は、組織内の水分で、表面発泡を起こすことが多い)急速加熱で不均一な軟化状態●樹脂板の曲げ加工を行う場合は、曲げる部分を軟化させた後に行います。 反り無く曲げるには、長さ方向を始め、樹脂板の内部も均一に軟化させることが最大の要素です。●熱可塑性樹脂板(アクリル・塩ビ・ABS・ペット・ポリカ等々)の熱伝導率は、ガラス板の約1/4、 アルミでは約1/1200にも成ります。非常に断熱性の高い非伝導体です。此の特性を持った樹脂板を均一に加熱するには、加熱軟化の方法に工夫と対策が必要です。■片面加熱の場合●時間を掛けてゆっくりと加熱した場合 樹脂板の荷重たわみ温度を約30〜50℃超えた程度の温度で時間を掛けて加熱し、均一に軟化させる。■片面加熱の場合●一般的に行われる加熱方法 1)接触加熱(主に薄板の折り曲げ加工を行う場合に用いる。加熱個所をパイプヒーターへ直接接触させて加熱軟化する) 2)非接触、部分加熱(軟化を要する部分のみを加熱。加熱幅が広くなりやすく、主にR曲げ加熱時に行う) 3)非接触、全体加熱(樹脂板を全面加熱後R曲げを行う。歪みや反りの少ないR曲げが出来るが、曲げを要しない部分の平滑度  を維持するため、工夫と対策を要する) *熱伝導率(単位「W/(m・K)」)=●樹脂板を曲げる時、反りを少なくして曲げる事が難しい。アクリル・ポリカは0.19、ガラスはその約3〜4倍の0.55〜0.75。 鉄は83.5、アルミはその約3倍の240。  両面加熱でも内部に芯が残る■両面加熱の場合■両面加熱の場合(上下の加熱幅が同じ場合)曲げ加工を行う際、ソリが出てしまう

元のページ  ../index.html#135

このブックを見る