プラスチック加工応援カタログVOL4
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104●原因究明と対策  1)先ず、入力電源(建物の配電盤内の電源部)を落とす。  2)機械周辺の清掃と整理を行い、安全な環境を整える。 ●機械的な原因調べと対策  1)主軸が回らないか回転が重い場合は、モーター・ベルト・主軸・刃物・安全カバー等々の隙間へ異物の挟み込みが無いかを調べる。   (主軸が軽く回るか否かの確認)   →異物が挟まっている場合は取り除く。   2)1)が原因で無い場合は、主軸・モーター・ベルト等、個々の状態を見て原因を探す。   →ベルトやベアリング交換等、機械の修理を行う。 ●電気的な原因調べと対策  主な原因は、接点への埃の付着・電源やスイッチの損傷・配線途中での断線や緩み・過負荷等々がある。  以下、主な原因と対策を列記する。    1)入力電源のヒューズやブレーカーの状態を調べる。   →異常がある場合は復帰させる。  2)埃や切削屑が接点を覆う事による接触不良の有無を調べる。   (操作スイッチ・直入れ式押しボタンスイッチで多く起こる)   →エアーで接点部の埃を吹き飛ばす。だめな場合はスイッチを交換する。   3)入力電源の復帰後、空運転状態で再度電源が落ちる場合。   配線途中でのショート(短絡)や断線・モーターの焼損・漏電等々が考えられる。   →順を追って調べ、部品交換等を行って原因を取り除く。   (供給電源が差込式の場合、差込が浮いて断線状態を起こす場合がある)  4)マグネットスイッチ(電磁開閉器)内部のサーマルリレー(モーター保護機)が働いた場合。   →リセットボタン(再復帰釦)で復帰させる。2)、3)と同様の状態が起こる場合は3)と同様の対策が必要。  5)インバーターの場合は、電源の再投入でリセットされる。表示部に不良原因を示す記号も出る。   →示された不良の原因を取り除く。(インバーター交換の場合は、機械固有のパラメーターの条件設定を同時に行う)   ●再投入を行った時、モーターが唸る場合は、配線途上かスイッチの接点で一相が断線状態に成っている。  速やかに入力電源を切り、不良箇所を修理する。(約3分程度唸る状態を続けると三相交流モーターは焼損する!) ●テスターで入力電圧・断線や接触不良の有無等を調べると不良原因の究明が早くできる。 資料 <機械の困った!?> 直前まで使っていた汎用機が急に動かなくなった。 ※汎用機=制御盤を持たず、一台の三相交流モーターのみで稼働する機械類 (手押し鉋盤・自動一面鉋盤・昇降盤・横切り盤・横切り装置付丸鋸盤・帯鋸盤・バフ研磨機等々) 資 料

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