プラスチック加工応援カタログVOL4
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110プラスチックの分類表 資 料 資 料 硬度;ロックウェルスケールR(鋼球φ12.7)/M(鋼球φ6.35)で表し、数値が高い程硬い。 温度伸縮寸法;18℃付近からの温度が10℃上下する時の1m当たりの伸縮寸法。 市場に流通する 汎用塩ビ板 (グレー)を 1.0とした場合 の価格対比 目安です。 エ  ン  プ  ラ 汎 用 樹 脂 熱硬化性樹脂 参 考 1.2~1.3 1.2~1.3 1.2 1.0 0.8 1.3 1.5~1.7 0.1~0.18 1.2 0.68 0.6~0.7 0.5~0.83 0.8 0.7 0.7 0.85 0.85 1.6 0.47 0.56 0.55 0.23~0.3 0.2~0.8 0.13 0.23115 70 60~80 82 81 83~85 129 182~220 124 110 55 152 300以上 205 200> 135~150 180R85~110 M57 R118 M81 R108~113 M85~1050.93 0.90 1.34 1.45 1.05 1.06 1.09 1.20 1.16 1.42 1.10 2.18 0.93 1.32 1.50 1.20 1.37 1.80 1.3~1.4 1.50 7.85 2.56 記 号 ポリエチレン ポリプロピレン ポリエチレンテレフタレート ポリ塩化ビニール ポリスチレン 品  名 PE PP PET PVC PS ABS PMMA PC PA POM PPE PTFE UHMWPE PEEK TPI PU PES FRP PF MF FC ALアクリロニトリル ブタジエン スチレン メタクリル(アクリル) ポリカーボネート ポリアミド(ナイロン) ポリアセタール(ジュラコン) ポリフェニレンエーテル フッ素樹脂(テフロン) 超高分子量ポリエチレン ポリエーテルエーテルケトン 熱可塑性ポリイミド ポリウレタン ポリエーテルスルホン 不飽和ポリエステル フェノール(ベークライト) メラミン(デコラ) 一般 鉄 アルミニウム 特  徴 温度伸縮寸法 〈10℃/m〉(mm) 価格対比 荷重たわみ温度 (℃)硬 度 比 重 42(軟) 95(硬) HRR/HRM 4.0~5.0紙ベーク1.3~1.5布ベーク3.0 2.0 (押し出し) 2.2 1.0~1.2 (SPHC) 5.8~6.5 (1050) 640~660 溶融 1100~1300R100~120 R120/M94 R115R115~125 /M77 ショアD 50~65 ショアD 56~65 M113 ショアA 65 R120/M69 M100~115 M110~120 M115~125R40R126 M99B17~44ブルネル B100~130軟質・硬質が有り、電線被覆・パイプ・フィルム・成形容器 に用いられる。 PEに似ているが、より透明で電気特性・耐水性・耐薬品 性に優れる。日用品・家庭用品・台所用品に用いられる。 耐熱・耐薬品性や安全性に優れ、成形性も良く無害、 清涼飲料用等身近で用いられる。 耐酸アルカリ・耐候・電気絶縁性に優れ成形性も良いが、 190℃で塩酸を出して分解する。加熱すると、65~ 85℃で軟化し、120~150℃で可塑可となる。 電気特性に優れ、流動性や接着・塗装・着色が容易で 光沢の有る成形品ができる。 日用品や文具に用いられる。 成形性が良く、機械的な特性がバランスしている。 塗装・メッキが最も容易な材料。電気製品のハウジング や自動車・文具・家具等に用いられる。 ガラスより光線透過率が良く、透明樹脂の中では最も 耐候性が良い。照明・光学器具・自動車・電気・日用品等 に用いられる。 透明で耐熱・耐寒・耐候性に優れ、衝撃強度が高く 機械的な性質も良い。電気製品を含め多用される。 強靭な機械特性が有り、耐磨耗・耐油性に優れる。 PA6,PA66等が有る。 金属に替わって広く用いられる。 機械的な特性に優れ、アルカリや潤滑油に強い。 金属の代替として機械部品に用いられる。 温度・湿度による変化が少なく、機械的な特性に 優れる。寸法精度の良い成形品が得られる。 摺動性が最も高く、耐薬品・耐熱・耐候性に優れ、 吸水もなく撥水性が有る。 理化学機器等に多用される。 分子量がPEの25~50倍有り、耐摩耗性に優れる。 自己潤滑性が有り高い衝撃強度を有する。 滑走性が求められる部分に用いられる。 耐熱性、耐水性・スチーム性、耐クリープ性、耐疲労性、耐薬品 性がよい。難燃性で、安全衛生性である。低溶出性、耐放射線 性にすぐれる。食品製造ライン部品等に用いられる。 耐熱性に優れ、220~260℃で連続使用が可能。 耐薬品・絶縁性も高く放射線にも強い。 機械や航空宇宙産業にも用いられる。 耐油・耐磨耗性が有る。発泡体には硬質・軟質が有り、 軟質は弾性体、硬質は断熱材として用いられる。 耐熱性は最高クラスに属する(200℃)。 耐衝撃・耐薬品・耐水性にも優れ、無毒。 電気・機械部品に用いられる。 ガラス・カーボン繊維を加えた繊維強化樹脂。 機械的な強度が強く、金属に替る材料として用いられる。 熱硬化性で電気特性や機械的強度と難燃性にも優れる。 電子分野・機械・家庭用品に用いられる。 耐衝撃性が有り、耐熱・耐水性にも優れ、耐炎性・ 耐トラッキング性が良好である。 化粧板(家具、こたつ板、机等)に用いられる。 アクリルの約1/6、アルミの約1/2の温度による 伸縮安定性が有る。 強度は鉄の約1/3程度。温度伸縮性は、アクリルの約 1/3程度。樹脂板と組み合せてて設計する場合は、 伸縮温度伸縮寸法差をいかに吸収するかが最重要課題。 プラスチックは加熱時の状況により熱硬化性樹脂(TS)と熱可塑性樹脂(TP)に分類される。 熱硬化性樹脂は、加熱しても軟化溶融しない(熱を加えると硬くなり、一度固まると後で熱を加えても軟らかくならない「茹卵や ビスケット」と同じような性質)。 一方熱可塑性樹脂は熱をかけると軟化、溶融するが冷却すると固化する(熱を加えると軟らかくなり冷やすと固まる性質を持ち 一度硬くなっても熱を加えると再び軟らかくなる「バターやチョコレート」と同じような性質)。 また、熱可塑性樹脂は、その機械的性質、耐熱性(長期耐熱性)、経済性などにより汎用熱可塑性樹脂とエンジニアリングプラスチッ ク(エンプラ)に分類される。さらにエンプラは、汎用エンプラと特殊エンプラ(スーパーエンプラ)に分けられる。

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