131●原因 図-1の様に無意識に鉋刃を押さえ込んで取り付けると、刃物ブロックと鉋刃背との隙間にバラツキが出る。 この隙間の違いが刃高のバラツキの原因となる。●対策 図-2の様に鉋刃を取り付ける時、刃物ブロックと鉋刃背との隙間がない様、意識して取り付ける。 刃物の固定は、刃物ブロックの中心付近のボルトを一番先に締め、中心から両外へシワを伸ばす要領で行う。 この作業を繰り返して鉋刃の交換は完了。 (注)固定用スパナーは、滑った場合でも刃先から手が逃げる方向で使用する。●原因究明と対策1)入力電源(ブレーカー)を落とす。2)コンプレッサー周辺の清掃と整理を行い、作業環境を整える。3)プーリーを手で回し、軽く動くかどうか調べる。 重くて動かない場合はシリンダーの逆止弁(圧縮空気の逆流を防ぐ弁)が故障している。 →シリンダー部を分解洗浄し、逆止弁を取り替える。(原因は、オイルの劣化物や水垢の付着に由来する場合が多い)4)エアーをすべて抜いた後、3)と同様の調べを行う。重い場合はシリンダーが焼け付いている場合が多い。 →オーバーホールが必要。5)電圧降下・配線途上の断線・接触不良等々の悪影響で電磁開閉器内のサーマル(モーター保護器具)が飛んだ。 →順を追って調べ、原因を取り除いた後、サーマルをリセット(再復帰)する。(原因の究明には、テスターを使用する)故障の原因は、複合している場合が多く、オーバーホールを必要とする場合がよくあります。正常な圧縮空気を取り出すためにも、タンクの水抜きやオイル交換等、保守点検マニュアルに従った日常の手入れが肝要です。●手押し鉋や自動鉋の刃物交換をする際、押さえ込み式のセッティングゲージを使ってセッティングを行っても、刃物の高さがそろわないことがあります。下記の原因がないか、一度ご確認下さい。●圧力開閉式のコンプレッサーを使用中に、タンク内にエアーが貯まったまま動かなくなった場合、下記の原因がないか、一度ご確認下さい。図-1隙間にバラツキがでる隙間無く取り付ける図-2鉋刃を交換する時、刃の高さにバラツキが出る圧力開閉式コンプレッサーが使用中に動かなくなった
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