135関連掲載 チップソーP58〜■主なチップの材種Technical Note 再研磨について使用機械の性能を十分に発揮させるのは、再研摩の良否で決まるといっても過言ではありません。切れてこそ切削工具ともいえます。特に熱可塑性樹脂の場合、切断面に欠けや焼けが出る前、早めの再摩をお勧めします。通常の磨耗であれば約10回程度の再研摩が可能です。又、チップが飛んだ場合でも修理は可能です。名 称超硬質合金(cemented crabido)サーメット(CERMET)CERMET立方晶窒化ホウ素(cubic boron nitride)多結晶ダイヤモンド(コンパックスダイヤモンド)(polycrystalline diamond)人工単結晶ダイヤモンド(artificial diamond)天然単結晶ダイヤモンド(nature diamond)略 称HV硬度(ハードビッカース)主にタングステン(W)・チタン(Ti)・ホウ素(B)等の金属元素をコバルト(Co)を結合剤として、炭素(C)と共に1300℃で加熱加圧して造られた焼結合金類の総称。成形加工性にも優れ、木材や一般の樹脂類用としては、(WC)を基本成分とした物が用いられる。欠点は衝撃に弱く、脆くて欠け易い。特にトタンや針状の金属等加工時に微振動を起こし、刃先に衝撃を与える製品への使用は不向き。WC1700〜 2400(TCT)セラミック(ceramics)と金属(metals)からの造語。セラミックよりは、粘りの有る工具材料として開発される。超硬と比べ鋼の仕上げ切削に良い。欠点としては、靱性(粘り強さ)や耐熱・耐衝撃激性が若干劣る。2800ダイヤモンドに次ぐ硬さと熱導性を持つ。耐熱性も高く、鉄と反応しにくい良さがあり、鋳鉄の高速加工に適する。CBN4500高温高圧下で製造され、超硬の約5倍の硬さを持つ。非鉄金属・非金属の加工に適する。通常の超硬性品と比較して15倍〜50倍以上の耐久力がある。特に超硬製で加工が困難な難削材の加工に適する。(鉄系の加工には不向き。)PCD7000〜 8000刃先の平滑度・鏡面度共に他の工具に類を見ない特性を持ち、鏡面・ナノ級の加工を可能にしている。品質・価格・供給安定性に優れている。欠点は、衝撃に非常に弱く、加工面に付着した砂粒でも欠ける。加えて「炭素(C)=ダイヤ」と反応す元素を含む素材とは反応し、刃先欠けを起こす。PCD以上に炭素と反応する製品の加工には不向き。AD>9000品質のばらつきが大きく、価格・供給性共に不安定。最近では徐々に使用されなくなっている。ND>9000特 長但し、修理刃による悪影響を防ぐため、他の刃と干渉しない程度に低く仕上げます。刃飛びが10本以上の場合は、性能・コストの面で、新品との取替をお勧めします。汎用樹脂類 (アクリル・塩ビ・ABS等)エンプラ樹脂類 (PC・POM・PA等)熱硬化性樹脂類(PF・MF等)木材類軽合金類鉄類鉄系焼結金属ダクタイル鋳鉄鉄鋼鉄複合板(黒板等)高硬度材鉄系焼結金属無機質系材人工大理石グラスファイバー繊維強化複合材(ガラス・カーボン・合成樹脂)熱可塑性樹脂(アクリル・塩ビ・ABS・ MCナイロン等)ポリカーボネイト等アルミADと同様主な加工素材
元のページ ../index.html#137